母のこと
今、12/8のクリスマス主催イベントでお披露目する新曲の制作に入っています。
今回は作詞家・karihara yousukeこと、かーりーとの共同制作です。
かーりーはメジャー、インディーズ問わず、様々なアーティストさんの楽曲提供に携わる作家の一人です。
彼の紡ぐ言葉と旋律は、他の誰にも真似できない静謐さと仄暗さに満ちています。
そして仄暗さの中にぬくもりが感じられるんだってことが、実感としてわかってきた2020年でした。
少し、吉本ばななさんの作風と重なる気がしています。
打ち合わせで全体のスケジュール感やアイディアを洗い出し、無事にコンセプトがかたまったので、早速創作にとりかかろうとしております。
今回の制作は、意外と時間がタイトなのですね。
かーりーは私の1st single「人魚の詩」の作詞作曲も手掛けています。
今年の秋に発表した新曲「月に心のあくがれて」も彼の作品です。
2018年12月より本格的にライブ活動をはじめましたが、その後1年間の活動はほぼすべて彼の楽曲で歌ってきました。
今は、自分で作曲ができるようになったのでその時期の曲はほとんどステージでは歌っていませんが、自分を振り返る上でとても大切でお気に入りの楽曲ばかりです。
そして、皆さんに初期の頃から今までを振り返っていただけるような、
悠奈の魅力がたっぷり詰まったライブを只今 絶賛計画中です。
今年の3月に行おうとしていた1st ONE MAN LIVEも、コロナ禍を受けて結局中止となってしまったきりですし。
そう遠くない未来に、素敵なお知らせができると思います。
「人魚の詩」は叶わぬ恋に身を引き泡となって消えゆく人魚姫の悲恋がモチーフで、
「月に心のあくがれて」は、高畑勲監督の2013年11月23日に公開されたジブリ作品
「かぐや姫の物語-姫の犯した罪と罰-」がモチーフとなっています。
どちらの曲も、まず私から描いてほしいこと・イメージをできるだけ具体的に、
文章に起こして伝えます。
それを彼が汲み取り、彼なりの悠奈像を通して作品に起こしてくれるという流れです。
そして今回は作曲がかーりーですが、作詞は共同制作となります。
やり方は今まで通り、私からイメージを言葉に起こして伝える作業から始まります。
今、その作業の真っ只中でこのblogを書きたくなってしまいました。
文字に起こすことで整理される想いというものがあります。
私の家は母子家庭です。妹と二人姉妹。
どちらかと言うと結構貧乏な家でした。
詳しくは書きませんけれど。
だけど幸せでした。
たくさんの愛情を注いでくれたからです。
母が女手一つで苦労しながら自分たちを育ててくれたことを思うと、
今でも感謝の気持ちが絶えません。
どれだけ恩返ししても足りないので、どんなことになっても母の面倒は必ず自分が見ると決めています。
そうしたいんです。
世の中に溢れている、母と子のつらいエピソードを見るにつけ胸が苦しく締め付けられる思いです。
今、とりかかろうとしている曲のコンセプトもまた、そこに少し近いところがあります。
だからつらくて、少し心の休息を求めてblogを書きたくなったのだと思います。
だけど、絶対素敵な曲になります。
どんな幸せの中にも一片の不幸があって、
どんな不幸の中にもひとかけらの幸福があるのだと思います。
だからひとの生は素晴らしいのだと、そう思う今日この頃です。
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