うまくいえないけど、わかる
うまく言えないけど、わかる。
そういう曲がいくつかあります。
うまく説明はできないのだけれど、だけど、わかる。
千と千尋の神隠しでもおなじみの、久石譲さん作曲「いのちの名前」は私にとってそういう曲です。
ある人が言っていました。
「教会に近づけば近づくほど神様からは遠ざかる」と。
サンテグジュペリは『星の王子さま』の中で「かんじんなことは、目に見えないんだよ」と書いています。
本当に大切なものは言葉にできないのだと思います。
言葉にすればするほど、その"本当"から遠ざかってしまうのだろうと。
「いのちの名前」の2番の歌詞
つぶれた白いボール
風が散らした花びら
ふたつを浮かべて 見えない川は
歌いながら流れてく
秘密も嘘も喜びも
宇宙を生んだ神さまの 子供たち
"つぶれた白いボール"も”風が散らした花びら"も、"見えない川"も、そして次の言葉も、うまく言えないけれどわかってしまうのです。
すっぽりまるごと共感してしまうのです。
だから、楽に歌えます。
こう歌おうとか、こういう解釈だからこうとか、こう見せようとか、そんなことは一切浮かばなくて、ただただ自分の身体と声を通して伝えていく。スルスルと。
そして「いのちの名前」は日本のふるさとの原風景を思い起こさせます。
皆の心のなかにある、現実とは少し違うかもしれないけれど、でもたしかにそこに在る景色。
かけがえのない場所。
大切なところ。
曲のことについてはうまく言えませんが、これだけははっきりと言えます。
こうした歌に出会えたことが、本当に幸せ。
次回ライブはONE MAN LIVEが終わってそうそうですが、ときどきさん主催
「真・水曜だけど歌謡曲」にゲスト出演いたします。
初めてのサポート・つじむーさんのguitarによるお届けとなります。
リハなし、当日サウンドチェックを経てのセッションはまさにライブ感溢れるものになることでしょう。私もとてもわくわくしています。
緊急事態宣言の延長を受けて、このライブは無観客配信に切り替えることとなりました。
配信チケットは下記よりご購入いただけます。3/17 23:59まで何度でも視聴可能です。
一人でも多くの方に見ていただきたいです。
せっかくゲストとしてお招きいただいたので、精一杯出し切ります。
宜しくお願いします。
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